新年のご挨拶
今日のテーマ『新年のご挨拶』


 などというタイトルを付けてみたものの、気が付けば本年もすでに二週間余りが経過している。光陰とはまことに矢の如しである。

 まったく遅ればせながらではあるが、昨年一年間、このブログにお付き合い頂いた読者諸兄に感謝の意を捧げたい。

「いまだ本年一発目のブログが書かれていないのはどういうことだ」
 というお叱りの声を多方面から頂戴している。筆者としてはありがたく思うと同時に、自分の筆不精を恥じるのみである。

 一部の読者からは、
「体調でも崩したの? 大丈夫?」
 という心配の声までもらい、いやもうただ恐縮するしかない。

 どうして更新が遅れたのか。
 言い訳めいたことを書かせてもらえば、いや、めいたというかまんま言い訳なのだが、要するにアイデアが浮かばなかったのである。

 さて、果たして何を書くべきか。何はともあれ新年一発目である。ここはやはり、今年一年のこのブログの繁栄を予期させるものでなくてはならないだろう。

 が、困ったことに、本当にネタ不足である。
 ぼくは知恵を懸命にふり絞り、与太話の創出に全精力を傾注したが、無いときは本当に無いのである。

 そこでぼくは、とっておきの作戦に出ることにした。すなわち、人に相談するのである。
 というわけで、毎度お馴染み、キノコに電話。

「(がちゃ)」
「あ、もしもし、キノコか?」
「キノコはただいま、キノコの国で養分の補給中につき電話に出んわ」
「あの、もしもし」
「(がちゃ)」

 つーつーつー・・・

 ふむ。貴重な光合成の時間を邪魔するわけにはいかんだろう。
 ぼくはキノコをあきらめ、前回のブログで満を持して初登場した、はむすたーに連絡を取った。

「(がちゃ)」
「あ、もしもし、はむ?」
「はむですけど何か」
「あのね、ブログが書けないんだ」
「へー」
「上手いネタが見つからなくてさぁ」
「ほー」
「どうすればいい?」
「頑張って下さいっ、応援してますっ!」
「あの、何かアイデ」
「(がちゃ)」

 つーつーつー・・・

 どうやら相談する相手を間違えたようだ。
 気を取り直し、当ブログの影の主役、A島に電話。

「(がちゃ)」
「もしもし、A島か?」
「そうだが」
「ああ、良かった、お前だけが頼りだ」
「何だよいきなり、本年もめでたくうぜぇ奴だな」
「だって、キノコもはむも」
「あ、いいや面倒臭そう。本題に入れ」
「実は、ブログのネタに困ってるんだ」
「すぐに他人に甘えるな。自分でどうにかしろ」
「せめてヒントだけでも」
「ったく。たまには普通に日記でも書いとけよ」
「なるほど、ふつーの日記か」
「そうだ、しょこたんみたいにな」
「お前、さてはしょこたんの大ファ」
「(がちゃ)」

 つーつーつー・・・

 普通の日記。それは今まで考えてもみなかった。
 が、多くのブログとはそういうものである。

 そこで今日は、ぼくの年末年始の日常を綴ってみることにする。
「お前のプライベートなんか興味ないわい」
 という突っ込みが聞こえた気がしたが、きっと空耳であろう。


[12月24日]
 クリスマスである。たまには家族でケーキでも食べようとふと思い立った。
 うちの近所にケーキ屋は二件。地元商店街の名も無き洋菓子屋と、不二家である。
 こんなときはやっぱり不二家であろう。ぺコちゃんの何の悩みもなさそうな笑顔に癒されながら、小さなクリスマスケーキを購入。ちょっとした親孝行が出来たかなとご満悦。ケーキもとても美味しかった。


[12月27日]
 劇団の忘年会。
 ところで、ぼくは生粋の方向音痴である。地図という書物は、ぼくにとっては古代バビロニアの文献もかくやと思うほど読みにくい。
つまり、遅刻して後から会場に合流となれば、果たして会場に辿り着けるかわかったもんではない。
 会社の退社時刻と同時に、集合地のS駅まで猛然とダッシュ。真冬なのに少し汗をかいた。
 ・・・まだ誰も来ていなかった。


[12月30日]
 コミケ初上陸。詳細は前回ブログを。


[12月31日]
 大晦日である。江戸時代であれば、町人が借金取りから逃げ回る日である。
 特に大掃除などをするわけでもなく、ぼんやりと、今年一年の出来事を振り返りながら過ごした。
 激動の一年だった。偶然と必然の狭間を走り抜けた一年だった。きっとぼくは、今から何十年経っても、2006年を忘れないと思う。

 夜。紅白歌合戦を見る。視聴率低迷が叫ばれているとは言え、何と言ったって紅白である。ぼくは他のテレビ番組などには目もくれず紅白を、
「おー、秋山のセコンドに清原がいるよ!」
 違う違う。紅白である。
 OZMAの派手なパフォーマンスに素で驚きつつ、NHKも思い切ったなと一人頷く。
 個人的には、森進一がピンサス一本の演出で最初から最後まで歌ったことに感心。実力派演歌歌手、演出いらずということか。
「秋山勝った、強ぇ、かっこいい!」
 違う違う。紅白である。


[1月1日]
 新年明けましておめでとうである。たっぷり寝正月を満喫しつつ、年賀メールのやり取りをしているうちに日が暮れて行った。


[1月2日]
 祖父母の墓参りに行こう、とふと思い立った。昨秋の彼岸には、仕事の都合で行けなかったのである。
 ぼくはお墓という場所が嫌いではない。しだれ柳の密集したひなびた古寺の墓地、などはちと御免だが、芝生の整備された、雀が供え物の花にいたずらをする光景などが見られる霊園は、心を安らか、かつ、厳粛なものにさせてくれる。

 ぼくは、母を墓参りに誘った。が、母の反応は意外なものであった。
「やめませう」
「なぜ?」
「正月の墓参りはあまり良からぬと聞いた」
「何で?」
「とにかく、良からぬと聞いた」
「誰から?」
「細木数子」
 母はぼくの知らぬ間に、細木教の信者と化していた。本年の初がっかりである。
 仕方ないので一人で出掛けようとしたが、身支度を整えるぼくに向かって母は、まるで村の守り神が祭られている洞窟に宝捜しへ行こうとしている旅人を押し止める長老様のような声色と台詞を投げ掛けた。
 新年早々、親子喧嘩もあれなので、ぼくは墓参りを断念した。
 梅の花咲く頃、祖父母の霊前に手を合わせて来ようと思う。


[1月3日]
 年明け最初の仕事で使う書類の準備を忘れていたことを思い出し、その作業に忙殺される。今年も慌しい一年になりそうな予感。


[1月7日]
 日曜日である。寝正月の怠惰と仕事の都合により、行きそびれていた初詣へ出掛ける。
 近所の神社は、徳川家光にゆかりがあるとかないとか言う、小さいながらも由緒正しき神社である。
 新年もすでに1週間ということで、さすがにあまり参拝客はおるまいと思ったが、想像以上の人である。賽銭箱に辿り着くまで、小一時間ほどかかってしまった。
 五円玉を賽銭箱に投げ、自分や家族や近しい人たちの健康を祈った後、これだけ長いこと待たされたんだからもうちょっといろんなことを祈ってやろうと貧乏性なことを考え、まずは、さすがにここでは書けないような私利私欲に満ち満ちた願い事をし、きっと神様も呆れてしまうであろうほどの強欲な祈りを捧げて、それだけは虫が良過ぎる、ここは一つ、と、ついでに世界平和も念じておいた。
 そうか、みんなこうやって「元取ってやろう」的に長いこと祈るもんだから、行列になっているのか。
 また一つ、お利巧さんになったぼくである。



 と。
 こんな感じが、我が平凡な年末年始の様子である。
「それがどうした」
 という突っ込みなんて、お構いなしである。

 こんな愚かな筆者の、まるでためにならない駄文に、本年も少しだけお付き合い頂ければ、幸せの限りである。

【2007/01/15 07:00】 | 月の砂漠 | トラックバック(0) | コメント(0)
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