UFO論議
今日のテーマ「UFO論議」


 最近、国会で話題になっているテーマがあるという。
「もしUFOが日本国内に飛来したらどう対処するか」
 である。
 嘘みたいだが、ほんとの話である。

 民主党の山根衆院議員が政府に出した質問で、これが案外、政治家の間で真剣に(興味半分に?)議論されているのだ。
 町村官房長官は、
「UFOは絶対いる。考えておくべき問題」
 と発言し、
 石破防衛相は、
「UFOに攻撃されたら自衛隊出動か。ゴジラなら災害派遣になるだろうが」
 と述べ、
 石原東京都知事はも、
「興味はあるテーマだ」
 と語り、
 民主党・鳩山幹事長は、
「私は見た目が宇宙人だ」
 と意味不明である。

 このように、まこと活発に議論がなされているのである。

 もちろん、
「年金や防衛汚職など問題山積の中、こんなくだらない議論は早く終わりにすべきだ」
 という、自民党・二階総務会長のような意見もある。
 新聞各紙も、スポーツ新聞は面白おかしくこの件を伝えているが、一般紙は概ね批判的な論調である。

 僕の個人的な見解では、こうした議論はあっても一向に構わないと思う。
 例えば、朝から晩までUFO論議で、国会審議がストップしているというならこれは困る。このブログは筆者の政治的な意見の表明などを主旨としていないので詳述はしないが、薬害肝炎の問題などは、何とか患者全員救済で解決しないものかと心を痛めている。
 だが、そうした喫緊の課題の障害にならない限りは、むしろこうした論議は歓迎したいと思っている。
「UFO」という、多くの人が“真剣半分冗談半分”で考えることの出来るテーマを通じて、国、という存在が見えて来るからである。

☆     ☆     ☆     ☆     ☆

「UFO」が飛来したとする。
 宇宙人が友好的であれば、まずはこれの応対にあたるのは、やはり外務省だろう。宇宙人のリーダーを迎賓館に招待し、赤ワインで乾杯しつつ、友好条約の締結となる。
 しかし、相手が好戦的であったら?
 これは自衛隊の出動である。防衛問題である。
「UFO」だけがぽつんと現れ、不時着したらどうなるか。
 文部科学省が、調査に乗り出すだろう。
 一口にUFOと言っても、そのシチュエーションに応じて、こちらの対応も変わってくる。それはそのまま、現実世界での外交と重なって来るのである。

 ゴジラ、が現れた場合も想定してみよう。
 ゴジラが友好的である可能性は少ないから、敵が街を破壊する以上、これと戦わねばならない。
どこが?
 警察である。さしずめSATの出動か。自衛隊は出動できないかも知れない。ゴジラが国内で“誕生”したのなら、それは法的には警察の治安活動の管轄となる。消防も出る。
 ゴジラの誕生原因は放射能である。ならば、ゴジラの歩く後とには放射能が巻き散らかされていると予測される。これには厚生労働省が対応にあたることになるが、年金問題で手いっぱいなので、民間の調査会社などにその処理を丸投げしてしまうかもしれない。そうなれば、一般企業の監督官庁である経済産業省が出張って来ることになる。

 サンタクロースがあらわれたらどうなるか?
 大きな袋をぶらさげ、真っ赤な服を着て街を歩くサンタを、パトロール中の警官が発見したとする。
 即、職務質問である。
 サンタの言動に不自然な点があったらどうするか?
 即、任意同行である。交番で事情聴取である。

 一人のサンタが煙突から一般家庭に入ろうとしているところをパトロール中の警官が発見してしまった。
 即、逮捕である。
 建造物侵入の現行犯である。

 福田首相が、首相官邸の執務室に靴下を吊り下げ、
「人気が欲しい」
 とサンタに祈っていたとする。
 サンタが、その切実な望みを何らかの手段で叶えてやろうとして、袋を抱えて官邸に乗り込もうとする。
 テロである。
 SPは確実にそう思う。

 サンタがトナカイを連れて歩いていた。トナカイは日本国内には(少なくとも野生では)生息していない。
 密輸である。
 動植物の密輸は厳しく禁じられている。重罪である。


 ちょっと話が横道に逸れたが、そんな感じである。
 つまり、国、とは所管や監督がややこしいのである。ややこしいが、その根底にあるのは一つである。

 国民の生命・財産を守ること。

 それが全てである。そのために、友好も防衛も研究もある。
「UFO」やゴジラといった興味本意の事案を通じて、それがはっきりとわかる。
 それがわかれば、ぼく自身も含め、どうにも政治がよくわからない、難しい、と思っている多くの人々が、国って何? という一つ判断基準を持てるようになる、気がしている。
 様々な問題も、多分、その尺度で見ればわかりやすくなる、ように思う。


 さて、少々サンタをいじめてしまったので、最後に、サンタ絡みのまともな話を。

 先日、友人のライブに行って来た。
 ギターの弾き語りである。
 そこで、友人がこんな話トークをしていた。

「サンタって、実際はお父さんやお母さんで、それに気付いたときは何かがっかりして。でも、それは、自分のためだけのサンタなんだって思って、すごく幸せなんだって思って」

 同感だった。
 想いの数だけサンタはいる、なんて書いたらクサいから書かないけど(書いてしまったけど)、きっとそういうことなんだなと思った。
 友人に無断で書き記してみた次第。

 でも、もしサンタがほんとにいたら、何を願おう?
 自分と、自分の周りの大切な人たちの健康を願おう。
 きっと、それが一番のプレゼントである。
【2007/12/23 01:43】 | 月の砂漠 | トラックバック(0) | コメント(0)
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