今日のテーマ『健康ブーム』
「健康」がブームになってから、もう随分と長いこと経った。もともとブームという言葉は、それが一過性であることを前提にしているのだから、ここまで来るともう「健康」はブームではなく、常識なのかも知れない。 現在、日本は世界有数の長寿国である。男78歳、女84歳が平均寿命だと言うから、大したもんである。ほんの5、600年前は人生50年が当たり前だったわけで、70年も生きる人は古来稀だった。 (だから、今でも70歳のことを“古希“という、などという中途半端な雑学はともかく) 織田信長さんが今の世の中を見たら、きっと羨ましがるだろう。
中には、そんな「健康ブーム」にどっぷり漬かり過ぎてる人もいて、好例がぼくの母方の伯父。
伯父「私は、毎日これとこれとこれを必ず服用してるんですよ」
と言って、愉快そうにビタミンやらカルシウムやらの錠剤をビンからじゃらじゃら取り出して飲んでいる。 あるとき、
伯父「あれ、今朝って薬、飲んだっけ?」
心配になり、一日中、仕事が手につかなかったそうな。健康に気を配り過ぎて、かえってストレス感じて体を悪くするという例え話。無難な言い方で恐縮だが、やはり何事もほどほどにという教訓か。
さて、そんな「健康」と真逆に位置するのが、やはり煙草と酒であろう。 それでも、酒は“百薬の長”なんて偉そうなあだ名をもらっているだけマシで、煙草なんて“百害あって一利なし”と来る。もう、最近は目の仇にされている風潮である。 ぼくは愛煙家なもんで、 「煙草にだって一利や二利くらいあるもんっ」 と反論するのだが、 「その利とは何ぞや?」 と問われたら、 「えっと、吸ってるとカッコ良く見える」 などという、17歳のチョイ悪高校生程度の答えしかできないのは悔しい限りである。 しかも、ぼくが吸っているのはメンソールの低ニコチンなので、実際はカッコ良くも何ともない。 とある知人からは、 「あんた煙草吸うペース速過ぎ。もっと強い煙草にすればいいのに」 とあきれた口調で言われたが、だって、強い煙草なんて体に悪いじゃないか、と微妙にえなりかずきチックな口調で言い返し・・・ああ、いかん、どうやらぼくも「健康」ブームに毒されていた。
ここで、アメリカで有名な小話を一つ。
父「おい息子よ、お前は煙草好きだな」 子「まあね。一日2箱は」 父「吸い過ぎだな。せめて一日1箱にしておけ」
これ、フィリップモリス社の会長(父)と社長(子)の会話だったからさぁ大変、この話を聞きつけた敏腕弁護士が、煙草の健康被害で告訴中の事案に、重要な証拠として突き突き付けられるとほくそ笑んだ・・・
要するに、アメリカンジョーク。笑えそうで笑えないのは、いかにも訴訟大国の彼の国らしいからか。
ついでにもう一つ小話。これはぼくの作り話。
A「ちょっと、聞いた?」 B「何をだい?」 A「隣町のおじいさんの話。今年、116歳だって」 B「どうやったらそんなに長生きできるんだ?」 A「その秘訣を聞きに行きましょう」 B「・・・というわけでやって来た隣町」 A「えーっと、噂のおじいさんちは・・・って」 B「何だよ何だよ、あそこの家」 A「真っ昼間から夫婦喧嘩? 騒がしいわね」 B「まあ、そんなのほっといて、あ、ここだね」 A「ごめんくださーい」 爺「はいよ、どちらさん」 B「あなたが116歳のおじいさん」 爺「いかにも」 A「いやはや、お元気そうで」 B「健康の秘訣は何ですか?」 爺「酒を飲まないことかな」 A「やっぱり。酒は体に悪いんだ・・・って」 B「あそこのうち、ほんとにうるさいわね」 爺「ああ、あそこんちは夫婦揃って酒癖が悪くて」 A「ひどいもんですね」 爺「まぁ、ワシの両親なんだが」
お後がよろしいようで。
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